静岡オーガニックフェスティバルは今年で3回目の開催になります。

このイベントは、初めて「オーガニック」にふれる場、生産者と消費者が直接会話し、毎日のお買い物に「つながる」きっかけになる場になれば、、という思いでスタートしました。

 

私たちが考える「オーガニック」とは農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てることはもちろん、食べる人・使う人の健康だけではなく、地球環境に優しい毎日を送ることで、持続可能な未来を築いていくことをさします。

 

最近では、誰もが健康を意識するようになり、「オーガニック」という言葉を耳にすることも多くなってきました。ですが、数十年前「オーガニック」という言葉がまだあまり聞き慣れなかった時代から、健康被害や環境汚染に配慮し、命の権利を守り、食べる人と生態系にも負荷が小さい持続可能な農業に奮闘した方々がいるのをご存知でしょうか?

 

現在はまだまだ農薬や化学肥料を使った慣行農法が主流です。慣行農法の畑では微生物が減少し土はどんどんやせ、いずれ何も育たない畑になってしまうとも言われています。それに加え最近では、遺伝子組み換え技術、ゲノム編集、多国籍企業による種子の独占や過剰な大量生産など、様々な問題により自然の循環や多様性が失われています。

さらに日本の農業・商業は米国の様に大規模化し、小規模な農家や商店の経営は苦しくなっていくと言われています。

 

ですがそのような中でも、消費者がなるべく安心して食べられるものや環境に優しいものを生産しようと頑張っている農家や商店などは、探せば結構あるのです。そんな農家や商店がもっと増え、もっと身近な場所でオーガニック商品を手に取ることができるようになるためにはどうしたら良いのでしょうか?

私たち消費者ができること。それは買い物です。私たちが意識をもって買い物することが社会に自分の意志を伝える一票となるのです。その一票が志ある生産者の方々や商店の生活を支え、子供達の健やかな未来をつくり持続可能な生活につながるのです。

 

といっても、世の中全てがオーガニックな生活スタイルになる必要はないと思っています。

先人たちのいろいろな知恵や技術でバリエーション豊かな食べ物が楽しめる時代。それはとてもありがたく、彩り豊かな生活につながっており否定するつもりは全くありません。

ただ、もっと身近でオーガニック製品を選択できる自由や、子供達がより豊かに過ごしていけるよう、持続可能な世界を私たち自身で作っていけたらハッピーだと思いませんか?

未来の子供達に残したいのはどんな地球ですか?

砂漠のような地球ですか?

それとも、緑豊かな地球ですか?

 

たとえ価値観や状況は違っていても、1つの地球に共存するものとして、これからの食と農の未来を考えるきっかけになるようなそんなフェスティバルになればと思います。